コロナ禍で企業の業績が落ち込む中、S&P500種指数などアメリカの市場平均を表す指数は軒並み上昇していて、実体経済との乖離が進んでいるとのニュースが最近はよく見受けられます。
また、S&P500からGAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)を除いた495社の株価のパフォーマンスはとても悪いというニュースも流れました。
ではGAFAMだけが強い企業で市場をゆがめているのでしょうか?GAFAMだけを買っていけば今後も市場平均をアウトパフォーマンスし続けることができるのでしょうか?
ニュースは受け取り方や、切り取り方によって大きな誤解を生んでしまうと思います。
S&P495の成績は日本株(TOPIX)と同じレベル?
ここ10年くらいのGAFAMを除いた495社で指数を構成した場合を見てみると、とても大きな差が生まれるみたいです。
日本のTOPIXと対して変わらないのは絶望的ですね。
TOPIXとは
東証1部上場の全銘柄を元に指数化したものです。計算の内訳は難しいので割愛しますが(笑)、日経平均株価とともに日本の市場平均を表すベンチマークとしてよく使われます。
もしS&P495が米国の市場平均だったらわざわざ米国株に投資しないですよね。
海を挟んで遠い国の、言語もわからない会社の株を買うのはハードルが高いですからね。
GAFAMの引っ張りがなければ米国株に出会うことがなかったかもしれません。
でも本当にそうなんでしょうか?
どの銘柄が暴騰するかは予測が難しい
ETFの良さの一つに「上がる銘柄を当てる必要が無い」というのがあると思います。
2021年に振り返り過去を見ればGAFAMを買っておけば良かったと結果論で言うことはできますが、実際10年前に選定するのは至難の業だと思います。
GAFAMの中で一番パフォーマンスが良かったアマゾンで言えばPERをみるとずっと数十倍から数百倍を推移していて、将来性を予測したとしても期待リターンは少ないと見て投資はしない判断をする人が多かったと思います。
しかも現在EC(ネットショッピング)で儲けているかと言うとそうではありません。営業利益の約7割くらいはAWSというクラウドサービスで稼いでいます。

まさかアマゾンがクラウドサービスでシェア1位を獲り、利益を出していくとはなかなか当てられるものじゃありません。
次のGAFAMが出てきてもS&P500に組み込まれ牽引していく
GAFAMのような存在を当てることは難しいため、凡人にはやはりETFを購入し次のGAFAMのような存在がS&P500を引っ張ってくれるのを期待するのが良いと思います。
S&P495の推移はS&P500の歪みや不健全性を表すものでは無く、S&P500の合理性や優秀さを表すものでしかないと思います。
まとめ
S&P500や米国の指数連動のETFを買っておけば今後も、暴騰する銘柄を当てられなくても恩恵を受けることができると思います。
インデックス投資はやっぱり最強ですね!
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